リトル・リトル・バンビーナ
第2章 僕はアナタに欲情してる。
俺は自分で言うのもなんだけど、モテる。
一緒に楽しいコトする女の子たちに困ったことはなかった。
自分が何もしなくても、
キモチイイことしたいなーって思ってたら、
向うから誘ってくれるし。
それに慣れていたのかな。
俺は、好きとかこの子じゃなきゃダメって気持ちが麻痺してしまった。
俺のこと好きなんだろ。ふふん。
ってふんぞり返ってた。
そんな調子に乗ってたのが一年前。
美和子ちゃんがこの学校にきたときも、
俺には付き合っている女の子が何人かいて、
ふらふらと遊び歩いていた。
そのことを美和子ちゃんに話したら、すっごく怒られた。
いつも優しくて、ずっとニコニコしている人だったから、
大きな声で怒鳴ったときは
別人のような豹変っぷりだった。
『羽生くんは遊びのつもりでも、女の子は本気なんだよ!』
『なんで、センセがマジになんのよ』
『きっと女の子たちは羽生くんの気持ちが自分に向いてないこと気づいてるんだよ。
でも、大好きだから一緒に入れるだけでいいんだって』
『んじゃ、ギブアンドテイクでお互いよくね?
俺はキモチヨクなりたい、
女の子の方は俺と一緒にいたい。充分じゃん』
『……私そういうの嫌』
で、俺、『センセに口出しされたくないね』なんて生意気なこといったんだ。
そしたらさ、美和子ちゃんぽろぽろ涙こぼして、
黙って泣きはじめた。
『ごめん、ムキになった。ごめんね』
何度も何度も謝る美和子ちゃん見てたら、
苦しくてたまらなかった。
今まで沢山の女の子と遊んで、フって、傷つけてきた。
でも、心なんて痛まなかったのに。
美和子ちゃんの涙交じりの声や、
ぽろぽろとこぼれる涙や表情が、
今まで付き合ってきた女の子たちに重なって見えた気がした。
それ以来だ。
俺はこれまでの付き合い方はヤメた。
人と仲良くすることは楽しいから、
遊びに行くことはするけど、
女の子と一夜限りのお付き合いっぽいこととか、身体だけの関係とかはしてない。
美和子ちゃんを泣かせたくない。
あの涙はとても綺麗だったけど、俺のせいで悲しませたなら、
もうあんな俺にはなりたくないって思ったんだ。
それが、美和子ちゃんを意識したきっかけ。
きっとこれが、好きって気持ちなんだ。
苦しくて愛おしくて、大切にしたい。
一緒に楽しいコトする女の子たちに困ったことはなかった。
自分が何もしなくても、
キモチイイことしたいなーって思ってたら、
向うから誘ってくれるし。
それに慣れていたのかな。
俺は、好きとかこの子じゃなきゃダメって気持ちが麻痺してしまった。
俺のこと好きなんだろ。ふふん。
ってふんぞり返ってた。
そんな調子に乗ってたのが一年前。
美和子ちゃんがこの学校にきたときも、
俺には付き合っている女の子が何人かいて、
ふらふらと遊び歩いていた。
そのことを美和子ちゃんに話したら、すっごく怒られた。
いつも優しくて、ずっとニコニコしている人だったから、
大きな声で怒鳴ったときは
別人のような豹変っぷりだった。
『羽生くんは遊びのつもりでも、女の子は本気なんだよ!』
『なんで、センセがマジになんのよ』
『きっと女の子たちは羽生くんの気持ちが自分に向いてないこと気づいてるんだよ。
でも、大好きだから一緒に入れるだけでいいんだって』
『んじゃ、ギブアンドテイクでお互いよくね?
俺はキモチヨクなりたい、
女の子の方は俺と一緒にいたい。充分じゃん』
『……私そういうの嫌』
で、俺、『センセに口出しされたくないね』なんて生意気なこといったんだ。
そしたらさ、美和子ちゃんぽろぽろ涙こぼして、
黙って泣きはじめた。
『ごめん、ムキになった。ごめんね』
何度も何度も謝る美和子ちゃん見てたら、
苦しくてたまらなかった。
今まで沢山の女の子と遊んで、フって、傷つけてきた。
でも、心なんて痛まなかったのに。
美和子ちゃんの涙交じりの声や、
ぽろぽろとこぼれる涙や表情が、
今まで付き合ってきた女の子たちに重なって見えた気がした。
それ以来だ。
俺はこれまでの付き合い方はヤメた。
人と仲良くすることは楽しいから、
遊びに行くことはするけど、
女の子と一夜限りのお付き合いっぽいこととか、身体だけの関係とかはしてない。
美和子ちゃんを泣かせたくない。
あの涙はとても綺麗だったけど、俺のせいで悲しませたなら、
もうあんな俺にはなりたくないって思ったんだ。
それが、美和子ちゃんを意識したきっかけ。
きっとこれが、好きって気持ちなんだ。
苦しくて愛おしくて、大切にしたい。