僕は絵しか描けない
第1章 似顔絵
「頼まれていた絵、出来たよ」
「わぁ!! 凄いっ!! ありがとーっ!! ちょっとこずえっ!! 見て見てっ!! 黒沢くんに描いてもらったのっ!! 似てないっ!?」
「似てるけど可愛く描いてもらいすぎでしょ?」
「えー!? いいじゃん!! そう描いてって頼んだんだから!!」
絵を描いてもらった女の子は軽くお礼を言ったあとは、僕の存在など忘れてしまったかのように友達と盛り上がっていた。
絵を受け取ったら別に僕なんかと喋る必要もないし、もっともな行為だと自分でも思う。
僕は絵しか取り柄がないのだから。
「わぁ!! 凄いっ!! ありがとーっ!! ちょっとこずえっ!! 見て見てっ!! 黒沢くんに描いてもらったのっ!! 似てないっ!?」
「似てるけど可愛く描いてもらいすぎでしょ?」
「えー!? いいじゃん!! そう描いてって頼んだんだから!!」
絵を描いてもらった女の子は軽くお礼を言ったあとは、僕の存在など忘れてしまったかのように友達と盛り上がっていた。
絵を受け取ったら別に僕なんかと喋る必要もないし、もっともな行為だと自分でも思う。
僕は絵しか取り柄がないのだから。