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僕は絵しか描けない

第8章 コンテストの結果

僕は絵しか描けないので、サブカルチャー同好会の部室でも浮いてしまう。

サブカル研の連中は趣味が違えど、思考回路や趣味趣向は似たものがあるらしく、話が弾んでいる。

けれど僕のような凡人のセンスしかないものには、その彼らが盛り上がる会話のレベルにはついていけない。

聞いてる音楽もどこで売ってるのかもわからないような音楽ばかりだし、なんの芸術をしてるのかもあやふやな得体の知れないアーティストは話もついていけない。

テレビの話など論外だ。

彼らは基本的にテレビを観ていないからだ。

変わり者集団のなかにいると僕は本当に没個性なつまらない奴なんだなと実感してしまう。

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