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僕は絵しか描けない

第9章 ダブルデート!?

温州みかんの作画が進み始めた頃、妹尾さんから提案を受けた。

「今度剛史君とキャンプに行くんだけど、黒沢くんも一緒に来ない?」

「えっ……」

僕がどんな気持ちでいるのかを知らない妹尾さんは満面の笑みで提案してくる。

「剛史君も黒沢君にすごい感謝しててさ。一度一緒に遊びたいって」

「い、いいよ。邪魔しちゃうし二人で行ってきてよ」

片想いが吹っ切れていない人と、その恋人が仲良さそうにしてる。
そんな地獄のような場面に居合わせたくはない。

「邪魔だなんて、そんなことないよ。詩子も誘って四人で行こうよ!!」

……なぜそこに詩子さんが出てくるわけ?

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