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僕は絵しか描けない

第11章 僕たちの絆

「半分くらい……ごめん……」

「ンもぉっ!! クロッ!!」

詩子さんはぷくっと頬を膨らませてティッシュで拭った。

「だ、大丈夫かな?」

「ビクビクしないのッ!! 仕方ないでしょ、今さら。たぶん大丈夫だよ」

ぶちギレられると思いきや、意外と穏やかに叱られた。

「で?」

詩子さんは僕の胸に顔を押し付けながら問い掛けてきた。

「え?」

「え?じゃなでしょ!! 感想はどうだって聞いてるのっ!!」

「ど、どうって……その……気持ちよかった……」

「それだけ?」




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