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僕は絵しか描けない

第13章 詩子の日記

○月×日

今日は黒沢を部室に連れていった。
サブカル研の独特の空気にビビっていて面白かった。

そして驚いたことにあいつは私のネームを見て第一声が「面白い」だった。
正直ビックリしたし嬉しかった。
私のネームを見てはじめの感想が「面白い」って言ったのはひなた以来二人目だ。

しかも絵が下手なことを聞いたら「絵が苦手だから作画するんだろ」なんて言ってきた。

ビビる。
あいつ頼りなくて暗そうなのに意外と頼もしいところあるんだな。

一年の頃、漫研に入ってネーム見せたときのことがトラウマになっていてあまりネームを見せたことがなかったけど、黒沢を相棒にしてよかった。

漫研のオタクどもは私の原稿見て大爆笑しやがったからな。

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