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僕は絵しか描けない

第3章 信頼関係

「ビビってるとかじゃなくて……なんか嫌な感じだなって……」

「それがビビってるってことじゃない?」

長くて無造作にくくった髪を揺らしながら馬場さんがスケッチブックを引ったくった。

「ちょっとっ!!」

「はい、詩子っ!!」

僕が奪い返す前に馬場さんはスケブを詩子さんにパスした。

「さんきゅ」

受け取った詩子さんはその場でスケッチブックを開いた。

「どれどれ?」

馬場さんも覗きこむ。

もう好きにしろっ!!

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