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僕は絵しか描けない

第1章 似顔絵

「黒沢君の絵、人気だね」

「えっ!? あっ……」

ぽーっとしていたところに声をかけられて驚いたが、声をかけてきたのが妹尾ひなた(せのおひなた)さんだったから更にキョドってしまう。

「そ、そんなことないよ……あのくらい……別にっ……」

「上手いよー。凄い特技だと思うけどな」

妹尾さんは爽やかな笑みを惜しみなく見せてくれる。

致死量を越えるくらいのきゅんきゅんを味わい、顔が熱くなるのを感じた。

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