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僕は絵しか描けない

第5章 仲直り

『こんにちは。詩子と喧嘩しちゃったんだって?
ごめんね、あの子、デリカシーがないから……
詳しくは聞いてないからわからないけどあまり怒らないであげてね。
珍しくテンパって私のところに連絡が来たくらいだから後悔してると思うよ』

滅多に来ない妹尾さんのメールがすべて詩子さんの話でがっかりする。

もはや妹尾さんにとって、僕は友達から友達の友達に格下げになったのじゃないかと思えるくらいだ。

いや、そもそも友達ではなかったのでは……!?

なんか悔しいからすぐには返信せず、寝る前に『心配かけてすいません』とだけ打って返信した。

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