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僕は絵しか描けない

第5章 仲直り

「でー……この次どうするの、ひなた」

昼食後、一息ついていると詩子さんが問い掛けた。

空回りしながらもせっかく僕らのために頑張ってくれてる妹尾さんに対して言い方が酷いと感じた。

「詩子さん、なにその言い方。ちょっとひどくない?」

怖いから詩子さんの方は見ずに言った。

「なんだよ、クロ。男ならはっきり目を見て文句言えば?」

「ちょっと詩子っ!」

切れかかる詩子さんを妹尾さんが取り成す。

妹尾さんに申し訳ないとは思ったが、僕も珍しくカチンと来てしまっていた。

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