僕は絵しか描けない
第7章 僕の失恋
月刊GANGの新人賞はなんと二ヶ月に一回も開催されていた。
賞金がない上に受賞しようものなら無償労働が待ち受けているような賞など誰も受かりたくないのではないだろうか?
過去の受賞者というのを見ても該当作なしがほとんどで、大賞をとった作品なんてものは一年に一人くらいだ。
誰も応募してないのかと思いきや、そうでもないようだった。
かなりの応募数はあるけれどみんな落選させられているらしかった。
奇特な人もいるものだ。
「書き終わったんだって、黒沢くん」
妹尾さんは朗らかな笑顔で尋ねてくる。
「あ、うん……お陰さまで」
賞金がない上に受賞しようものなら無償労働が待ち受けているような賞など誰も受かりたくないのではないだろうか?
過去の受賞者というのを見ても該当作なしがほとんどで、大賞をとった作品なんてものは一年に一人くらいだ。
誰も応募してないのかと思いきや、そうでもないようだった。
かなりの応募数はあるけれどみんな落選させられているらしかった。
奇特な人もいるものだ。
「書き終わったんだって、黒沢くん」
妹尾さんは朗らかな笑顔で尋ねてくる。
「あ、うん……お陰さまで」