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僕は絵しか描けない

第7章 僕の失恋

「すごいなぁ!! 私も黒沢くんみたいな特技が欲しいっ!!」

「大袈裟だなぁ。だいたいストーリーとかコマ割りはみんな詩子さんが考えたんだから僕は絵を描いただけだし」

「絵を描けるのがすごいんじゃない!! 今度私も似顔絵書いてもらおうかな!!」

「もちろんっ!! 喜んで描かせてもらうよ!!」

実は未だに僕は妹尾さんから似顔絵の依頼を受けたことがなかった。

名前も知らないような人の似顔絵はたくさん描いてきたのに。

もちろん頼まれもしてないのに妹尾さんの似顔絵はたくさん書いていたが。

「やった! 嬉しいっ!!」

大袈裟なくらいに喜んでくれるのがありがたい。

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