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君がいる。

第4章 苦難。


涙を拭ってくれる

この大きくて温かい手。


私は触れようとした。



しかし、私の右手は

鉄のように重かった。

「…動かない…!」

「どうしたんだ、翔夏?」

「私の右手が…動かないっ!

なんで?どうして!?」

「翔夏、落ち着け!」

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