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ツインズ・ラブ

第2章  監視(Side 司)

「早速、本題だが・・・」
 面談室で珍しく、真剣な表情をした田中先生が切り出した言葉は、僕にとってとても意外な言葉だった。


「は?」

「は?じゃないよ。司。おまえにしか頼めないんだ。頼むよ」
 両手を机について、田中先生は頭を下げて僕に頼み込む。
「期間は卒業するまでの1年半。報酬は授業料と教材費全額免除。悪くない話だろ」
 目線を上げて、田中先生はほくそ笑んだ。

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