
キャラメル、甘く
第2章 *未経験
そんなことにもおかまいなしの圭太くんは、一直線にベッドに向かうと「座れば?」なんて促してきた。
「う、うん!」
ああ、もう声までうわずってきた!
ぎこちない動きでベッドに座った途端、
「!?」
圭太くんがブレザーを脱ぎ捨てる。
えっ!?もうするの!?
待って待って待って
まだ心の準備がっ!
心とはうらはら、
ベッドに押したおされる。
「……っつ!」
両手は圭太くんの片手で固定された。
圭太くんはと言えば、もう片方の手でワイシャツのボタンを外している。
…なんて余裕!
覚悟を決めればいいだけの事だ。
今日だけ、
今日が終わればそれで終わる。
でも…
私、これが初めて、
なんだけど…
