
キャラメル、甘く
第3章 *不透明な感情
「杏樹とは一緒に仕事するんだもんな。ちゃんと、挨拶させておかないとと思ってな!」
「わ、梶さんありがとうございます!」
「橘、ほら、挨拶」
「…橘 圭太です。お願いします」
「桐島 杏樹です。同い年だったよね?何か友達が出来たみたいで嬉しい!これからよろしくお願いします!」
「ぅおーっし!撮影がんばろーな〜!」
ぐわしぐわしと二人の髪を掻き乱す梶さん。
CM起用、嬉しいんだろうな。
その気持ちが見ていてストレートに伝わってきて、そんな梶さんを、微笑ましく思う。
私も全力でサポートしなきゃだ。
