
キャラメル、甘く
第1章 *条件
「どうしよ、朱莉…
でも絶対成功させたいの…」
「あんた、人のSEXの心配してる場合じゃないわよ。24にもなって、まーだやった事ないんでしょ?」
「ちょっ…!」
いきなり何を言い出す!?
「ていうか、まず彼氏を作る事からね!変なとこ硬派なんだからー、もー。なんなら私が紹介…」
「いい!もういい!やめて!」
人が必死で隠し通してることをこいつは!!
「私のことはいいから!」
「え〜、私は望月に興味津々だよ?」
「真面目に聞いて!」
あーはいはい。
携帯越しにやる気のない声が伝わる。
だめだ。
さっきのやりとりで私も無駄に体力を消耗した。
何やってるんだろほんと。
