
キャラメル、甘く
第1章 *条件
朱莉とは高校の時からの付き合いで、お互い働き出した今でもよくつるんでいる。私の一番の親友だ。
「あかり〜〜!」
「うお、どうしたの?」
かくかくしかじか。
私はさっきまでのことを勢いよく喋った。うんうんと聞いてくれる朱莉。やっぱ、持つべきものは友!
ふと、思いつく。
そう言えば朱莉は中学校の教師だった。そっか!朱莉がいる!
「ねえ、朱莉の中学にさ
女の子慣れしてる男の子いない?」
「ええ〜ちょっと。
うちの生徒は渡さなくってよ」
急に話を展開させた私に、
朱莉はやんわりと拒む反応をみせた。
そりゃそうか
シーンもシーンだし…。
