1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第8章 成功
その後、はっきり言って食欲は全くなかったのだが、静江に余計な心配をさせたくなかったので、香織は2日ぶりの美味しい食事を胃袋に無理やり詰め込んだ。
流石に大きなステーキ肉の塊を見た時は、食べていたものが全て逆流してきそうになったが……。
たかが食事をするだけなのに、こんなに体力と精神を使うなんて、香織にとっては初めての事だった。
最近、色々な事が起こりすぎて香織の疲れはピークに達していた。
いつもなら食後は、静江と楽しく会話を楽しむのが香織の日課だったのだが、今日はとてもそういう気分になれなかったので、そそくさと自分の部屋に戻ると、フカフカの暖かいベッドで深い眠りについた……。