1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第9章 思い出
その度に香織は泣きながら家に帰り、
「しずさんのばかぁ~!!」
と言いながら静江にあたりまくっていた。
静江も最初は、
「まぁっ!! まだお仕置きが足りなかったみたいですねっ!!」
と言い、今にも公園まで怒鳴り散らしに行きそうな勢いだったのだが、香織から
「やめてっ!! そんな事したら尚更みんな遊んでくれなくなるっ!!」
と言われると、どうする事も出来なかった。
そこで静江は、香織をなんとか元気づけようと、夕方皆が帰った頃を見計らって誰もいない公園に香織を連れて行き、
「さぁっ!! お嬢様っ!! 今なら貸し切り状態ですよっ!! しずと遊びましょ」
と言うと、まだモジモジしながら下を向いている香織をその場に残し、1人で遊び出してしまった。