1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第4章 いじめ
「ヤッパ持つべきもんは頭のいい親友よね!」
優香里は香織のノートをめくりながら、感心したように言った。
「もうっ! そんなにおだてても何も出ないわよ! 今日は帰りにパフェでもおごってもらわなくっちゃね」
香織がふざけ半分で言うと、
「ごめん! 今金欠でヤバイの! また今度埋め合わせはするからさっ!」
バツが悪そうに、ペロッと舌を出しながら、優香里はノートを抱えて席に戻っていった。
「まったく……金欠の人が合コンなんかに行くわけないでしょ」
と香織は呆れたようにボソッと独り言を言ったが、優香里のこういう調子のいい所も香織は嫌いじゃなかった。