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【裏小説】イケメン王宮~プリンセスと危険なイケメン達~

第7章 ユーリ篇


『ユーリの…イジワル…っ』

月花は震えた声で告げると、
その場にへなへなと座り込んでしまった。

二度、達した身体は倦怠感に襲われ、
立っているのがままならなかった。


「でも、気持ち良かったでしょ?」


ユーリの唇が月花の唇をちゅっちゅっと
何度もついばむ。


「ここで止める?それとも、続ける?」


『……』


(ここで…止める…?)


月花はユーリの瞳をじっと見つめた。

深く吸い込まれそうな琥珀色の瞳は
相変わらず熱を帯びたまま月花をうつしている。


(身体が…熱い……)


二度、達しても身体中を支配する疼きは
おさまらない。

身体の奥底はユーリと深く繋がる事を
求めている。


(私は…)

『止…めない…。ユーリ…欲しいよ…』


月花は顔を真っ赤に染め、
ユーリへ告げた。


「……」


月花の答えを聞いたユーリは
目元を緩め、くすっと笑うと
月花の身体をぎゅっと抱き締める。

そして、そのまま床へ敷かれた絨毯の上へと
ゆっくりと身体を押し倒した。


「…イイよ。俺が気持ち良くさせてあげる」


ユーリは月花の太腿の間に
身体をねじ込ませた。


「背中、痛くない?
月花様が可愛いこと言うから、
俺、激しくしちゃいそう」


(え……)


厚手の絨毯は月花の身体を優しく受け止め、
床の固さをさほど感じさせなかったが、
床での行為は今まで経験が無かった。


(こんな場所でするなんて…まるで…)


すると月花の考えを察したかのように
ユーリが口を開いた。


「こんな場所でするなんてって思ってる?」


『っ…!』


「俺が月花様を犯そうとしてるみたい?」


『っ…///』


「当りだね?
そうだよ、今から月花様を犯してあげる。
俺の事しか考えられないくらいにね…」


ユーリの口元が上へつり上がる。

部屋にはユーリのベルトを緩める音が
カチャカチャと静かに響いていた。

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