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【裏小説】イケメン王宮~プリンセスと危険なイケメン達~

第3章 ルイ篇

コンコンコン……

扉をノックする音で月花は目を覚ました。


(あれ…私、いつの間にか
眠っていたんだ……)


時計を見ると時計の針が
深夜0時を指していた。


(こんな時間に…誰だろう…?)


ゆっくりと扉を開けると……


「…月花」


この屋敷の主、
端正な顔立ちをした彼が
そこに立っていた。


『ルイ……』


目を瞬かせる月花を見下ろしながら、
ルイが静かな声音で口をひらいた。


「…もしかして起こした?」


『大丈夫だよ。ルイは仕事終わったの?』


「……うん」


月花はルイを部屋に招き入れた。


『今日はありがとう。
休む部屋とお風呂もいただいてしまって…』


「……土砂崩れがあったって聞いてる。馬車が巻き込まれなくて良かった」


そう言ってルイは
月花の頬にそっと手を添えた。

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