強制恋愛
第10章 *10*裏切り
その時
廊下からカツカツ足音が聞こえた
櫻木先輩は小さい声で「玲奈かも」って言って私をつれ少し大きめの縦長のロッカーに身を潜めた
大きめとはいっても私達2人が入るとロッカーの中はきつかった
ガチャ…ガチャ…ガラッ
鍵を開けて教室に入る音が聞こえた
誰かにこんな姿みつかっちゃったらどうしよう…
玲奈「…蓮? 蓮いるの?」
「…」
櫻木先輩は返事をせずに私のおでこにちゅっとキスをした
言葉はないけどまるで「大丈夫だよ」って言われたような安心感があった
玲奈「しゃべり声が聞こえるから蓮かと思ったのに〜」
玲奈さんはぶつぶつ言いながら教室中を歩き回っていた