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強制恋愛

第11章 *11*揺れる心



少したってから櫻木先輩が教室に来た


「沙紀いる?」


わたしは櫻木先輩に駆け寄る


「どうしたんですか?」


同級生の前で櫻木先輩と話すのはなんか緊張して敬語になっちゃう


「これ、うちに忘れてたよ?」


櫻木先輩は「うちに」と強調して語尾にハートをつける感じで言い、服がはいった紙袋を渡してきた


周りのクラスメイトはザワザワする


「ちょ!」


わたしはびっくりして口をパクパクさせた


みんなにお泊りしたのばれちゃうじゃん…!!


「沙紀?」


「…こっち来てください!」


わたしは櫻木先輩の手を取ってひと気が無いところまで歩いた


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