強制恋愛
第11章 *11*揺れる心
「え、ええっ」
私は急に押し倒されたので何がなんだかわからなくなり混乱していた
「ん?どした?」
悠希は相変わらずの可愛い笑顔でにこっとした
「あの…その…えっと…」
起き上がろうとすると両手首を掴まれて悠希の左手で頭の上にひとたばにされてしまった
私は今ばんざいの形で、悠希に腕を抑えられ身動きができずに足をばたつかせた
「悠希⁉︎」
「この前は奈美に好き勝手にされたから、今日は沙紀を俺の好きにする」
悠希からはいつもの可愛い笑顔が消えていた
この前…
Wデートで玲奈さんが間違えて私にお酒を飲ませてしまい、べろべろに酔った私から悠希をおそってしまったあの日だ…