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強制恋愛

第11章 *11*揺れる心




…1回しか来たことがない櫻木先輩の家にたどり着けたのは方向音痴近の私には奇跡だった


「櫻木」の表札の下にあるベルを押すと数秒で櫻木先輩がドアを開けてくれた


「沙紀…」


櫻木先輩は私をぎゅっと抱きしめる


「わっ!…蓮熱い…熱高いんですか⁈」


「39度」


「ええっ!…はやく横になって!」


私に抱きついてる先輩を離して腕をひいてベットに向かった


先輩を寝かせて布団をたくさんかけた


39度でも寒いって言ってるんだからまだまだ熱上がるってこと⁈


「んっ…」


蓮は苦しそう


熱のせいか顔が火照っていて目がうるんでいる


不謹慎かもしれないけどその表情にドキドキしてしまう




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