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強制恋愛

第12章 *12*涙



櫻木蓮目線
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俺はその場に立ち尽くし、手に持っていた紙袋が手からすり抜けた


沙紀が家に忘れていった服を届けようとした


角を曲がれば沙紀の家…というところで


悠希くんと沙紀が抱きしめあっているところを見てしまった


わかってる


俺はこの2人の間に入り『沙紀は俺のだ』って言うことは許されないんだ


それがこんなにも辛い


なんで沙紀を好きになってしまったんだろう


俺は玲奈だけ見ていればよかった


目から熱いものが流れてきて俺はそれを慌ててぬぐった


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