強制恋愛
第15章 *15*守りたいもの
「……櫻木さん……沙紀と……」
『ん?』
「あ、いえなんでもないです」
思わず沙紀となにかあったんですかと聞きそうになった
お似合い、と言ったことを後悔しているような…本心から思っていなさそうなその表情にぴんときた
やっぱりこの人は沙紀のことが…
だから玲奈さんとの未来が嫌でこんな公園で1人で泣いてたんじゃ……
『……全部お見通し?』
「……!?」
『沙紀ちゃんを幸せにできるのは君だけだよ』
櫻木先輩はその言葉を残し、公園からでて行った
どういう意味だよ……
沙紀ちゃんを幸せにできるのは君だけだよ…?
櫻木さんは沙紀が好きで…でも…諦めたの…?