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強制恋愛

第16章 *16*あなたの隣に





『学校ではしないよ、お前みたいなやつに沙紀のよがってる姿見られたら大変だから』



今まで見たことがないような冷たい目で宮川くんにそう言って、わたしの手を引きすたすたと歩き出した



後ろを振り返って見ると呆然としている宮川くんと女の子たちのぎゃーぎゃー騒ぐ声が聞こえた



…しばらく歩いて中庭につくと櫻木先輩はわたしの手を離して振り向く



『あいつムカつく、沙紀…気をつけなよ』



「…はい……」



『またあいつになんか言われたら呼んで?』



「はい、ありがとうございます…」



なんで櫻木先輩こんなに優しいの……



わたしのこと好きじゃ無いはずなのに…



櫻木先輩と付き合っていたあのころに戻ったような錯覚に落ちる



でも確かにあの時とは違う空気が2人の間には流れているんだ…




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