強制恋愛
第19章 *19*無理矢理
2人とも無言のまま歩き体育倉庫についた
体育倉庫なんか来るのはじめて……
『…うわ…これはひどいな』
「わ……」
物が散乱していてしかも薄暗いし…空気もほこりっぽい…
『そうとう時間かかるなこれ…』
「ですね…」
とりあえず物を出して並べてみたり、破損していないかのチェックをはじめた
この無言な感じ…なんか気まずい…
《俺が沙紀のことどれだけ思って手放したか、お前にはわかんないだろ》
《遊びで沙紀につきまとうなら他の女にしろ、沙紀には指一本触れるな》
うわあああああ、なんでいま昨日のこと思い出しちゃうの!!!
作業に集中…集中…
『…き…沙紀』
「はっ、はいい!」
『大丈夫?』
櫻木先輩はくすっと笑った
『ちょっと飲み物買ってくるね?』
「はいっ」
櫻木先輩はわたしの頭をぽんぽんと撫でてから立ち上がり、飲み物を買いに行った