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強制恋愛

第20章 *20*動き出す気持ち







櫻木先輩はたくさんの人に囲まれてにこにこ笑っていた



『ほら、沙紀入ってきなよ〜!』



「無理だよそんなの…」



わたしは大きく首を横に振った



先輩たちの輪に入って櫻木先輩に話しかけるどころかキスなんて絶対に絶対に無理…!



それにわたしもう彼女じゃないし…



櫻木先輩を輪の外から見つめていると隣にいる可愛い先輩が《蓮くんがいなくなっちゃうなんていや〜》と腕にしがみついていた



櫻木先輩は…満更でもないような表情…なんかもやもやする…



でも櫻木先輩がいなくなっちゃうってどういう意味だろう



《蓮くんアメリカに行ってもわたしのこと忘れないでね?》



周りにいた先輩達も俺も、私もと声をかけていた



……アメリカに……行く……?





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