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強制恋愛

第22章 *22*恋する苦しみ


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秒針がカチカチとなる音が静かな部屋に響き渡る



自分の部屋にいるのに落ち着くはずもなく、まるで知らない場所に閉じ込められたような気分だった



『俺は沙紀が好きだ』



頭の中で何回もあの櫻木先輩の言葉が繰り返される



ずっと…



ずっとわたしが欲しかった言葉



ずっとわたしが知りたかった本当の気持ち



わたしは悠希のそばにいるって…



悠希の笑顔を守るって決めたのに…



先輩はずるいって言ったけど本当にずるいのはわたし




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