テキストサイズ

強制恋愛

第22章 *22*恋する苦しみ




悠希くん、しっかりしてそうに見えてお財布忘れるとか可愛いとこあるじゃん!



…ん?奈美?



奈美は顔を真っ赤にしながら悠希くんが奥の部屋に行くのを見ていた



もしかして奈美が好きな人って…



いや、でも…



「お、お姉ちゃん…ありがとう…勉強って…」



『ううん、びっくりしたね、悠希くん来て』



「…う、ん」



わたし、小さい頃から奈美と一緒にいたからわかるよ



さっきまでの疑いは確信に変わった



だってあんなに顔を赤らめてるんだもん



少しすると奥の部屋から悠希くんが出てきた



《お財布ありました〜…ご迷惑おかけしました》



悠希くんはぺこっと頭を下げる



『大丈夫だよー、でも1つお願いしていいかな』



《はい、なんでも言ってください》



悠希くんが笑顔をわたしに向ける



奈美は…やっぱり悠希くんを見つめていた



『もう暗くなっちゃったし、奈美のことおくってくれないかな、わたし明日の仕込みがあるからまだ帰れなくて…』



《あ、はい! もちろんその気でしたので、暗い中女の子1人は危ないですもんね》



悠希くん…このこ女慣れしてるのか元々そうなのかわからないけど、女の子が言われて嬉しいようなこと言うじゃん!



奈美、頑張れ!!





ストーリーメニュー

TOPTOPへ