強制恋愛
第30章 *番外編*サプライズクリスマス〜悠希×奈美〜
『オーナー、あっちの部屋かりてもいいですか?』
【どうぞ〜♡】
「ゆ、悠希くん!?」
悠希くんはわたしの腕をつかみ、スタッフ用の部屋に向かった
部屋に入りドアを閉めると、さっきまでのどんちゃん騒ぎとは打って変わって気味が悪いくらい静かになった
「悠希くん…?」
名前を呼ぶと悠希くんはわたしの腕をつかんだまま振り向いた
『オーナーに“サプライズパーティーしよう”って言われたときは嬉しかったけど、やっぱり2人きりのほうがいい』
「え?///」
悠希くんはわたしを見つめたまま、距離を縮める
ち、近い…恥ずかしいよ…
思わず後ろに下がるとかかとが壁にぶつかった
悠希くんはそんなこと御構い無しに距離を縮め、壁にもたれかかるわたしの顔の横に手をついた
まさか…か、壁ドン!?///
あまりの近さに顔を背けると、目の前にいる悠希くんがくすっと笑った
『そんなんじゃ逃げられないよ』