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「真希…」


やめて…


そんな風に優しく囁かないで…


どうせその優しさも嘘なんでしょ…？



「苦しいんですっ…！
本当は優しいのかもと…そう思っても、あなたはすぐにそれを裏切るし…」




止まらない言葉…。

いやだ…


こんなのは不本意だ…





「女が抱きたいだけなら、抵抗しない人を抱けばいいじゃないっ！私は……そんな風に…」




これじゃあまるで、


嫉妬してるみたいじゃない…。



グッと込み上げるものを抑えるように私は下唇を噛んだ。





「………真希…」



え……？




一瞬、

時が止まったような感覚になった。


乱暴に覆い被さっていた有川様は立ち上がると
驚くほど優しく私を抱き締めていた。




「ちょっとっ…」




放して…。



そう言いたいのに、

あまりの優しさに言葉が出ない…。



「抱いてほしいならそう言えばいい…」



「はっ！？そんな事いってな…んっ…」




口内に入り込んだ舌が


私の身体を徐々に溶かしていく…


抱いてほしい…？


そんなことっ…




「あっ…」


スルスルと服の中に入り込む冷たい手…

おかしい…今日はお酒を飲んでいないのに…


なのに…


心地いい…と感じてしまう…。



いけない…っ

また流されてしまう…。


危機感を感じているはずなのに、
ドキドキと鳴り止まない心臓がうるさい…




「やめっ…」


「やめない。煽ったのはお前だ。」


「煽ってなんかっ…あっ…」




胸の敏感なそこに手をかけられて淫らな声が洩れる。





「お前が嫌がるなら……

俺は今後他のやつは抱かない……

だから安心しろ…」



え……？



「それって……あぁっ、ダメっ…」




クチュ──…


ショーツの脇から有川様の指が滑り込んで知らぬ間に湿った私のそこをゆっくりとかき回していく…