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近くて遠い

第34章 Sweet Night

「あ~そんな顔しないで下さい。
もちろんその格好もかわいいですよ?」


シュンと俯いた私の顎を要さんが持ち上げて囁いた。


「……でも、今日は折角だから、もっとお姫様に…ね?」


頬に要さんの息が掛かるほど近い。



「えっ…あのっ…」



狼狽える私を要さんはニコニコしたまま見つめると、車が静かに止まって、私をエスコートして降ろしてくれた。


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