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近くて遠い

第45章 近くて…

光瑠は、

空を見ながら、真希の手を探ってギュッと強く握った。



その感覚に、真希は軽く目を見開いたあと、その手を握り返して光瑠を見つめた。



「帰るか…」




「はい…」




光瑠の問いに真希は微笑みながら、返事をした。






太陽に反射して、
真希の胸元のネックレスが輝く。





光瑠は真希の頬を撫でて、



ゆっくりと顔を近付けた。










「あああぁっ!!


ちゅうしちゃダメだってばっ!!」




甘いムードを隼人に壊されて、二人は身体をビクッとさせる。



「はぁ…」



軽く溜め息をついて項垂れる光瑠を見て、真希はクスリと笑って、隼人の肩を叩いた。

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