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近くて遠い

第45章 近くて…

「隼人!見て見てっ!あっち!UFOっ!!」



「えーどこどこ!?!?」


真希が指を差した方に隼人が向いた。



光瑠も突然の真希の大きな声につられて顔を上げ、真希の指の先を見る。



「もぉっ…光瑠さんがそっち向いてどうするんですかっ…!」



真希は小声でそう言うと、光瑠の首に腕を回した。



「は……?んっ…!?」


突然真希に口を塞がれビックリした光瑠はバランスを崩しながら目を見開いた。


そして、
すぐに目を閉じ、
背伸びをする真希を抱き締めながらそのキスにこたえる…






強めの風が吹いて、

優しく二人を包み込んだ。





春はもうすぐそこまで来ている。

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