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近くて遠い

第48章 ◇クリスマス特別編◇

───────…

「それはもっと不愉快だ」

光瑠がそう発すると真希は訳が分からずキョトンとした顔をした。


そんな真希の頬を光瑠は撫でると、再び覗き込むようにして唇を塞いだ。



──────ありがとー!サンタさんっ!


───────ありがとうございますっ…



あの隼人と真希の笑顔と言葉が、来年は関根に向けられるのかと思うと、


それはそれで腹が立つっ…!!


「来年も俺がやってやる。」


「えっ…?」


キスのせいか、少し潤んだような目付きになった真希を光瑠は愛しげにゆっくりと抱き締めた。


「光瑠さん…実はサンタコスプレ気に入っちゃいました…?」


「違うっ!!!」

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