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近くて遠い

第48章 ◇クリスマス特別編◇

────────…

「…ひかるさん……」


私はクスクス笑いながら、ギュッっと大きな身体に抱き付いた。


「ん」


嫌だとか言いながら、
やってくれるんだから、
光瑠さんは本当は優しい。


「私にまでプレゼント、ありがとうございます…」


赤いフェルトの衣装が温かくて心地いい…


「──あれは俺の帰りが遅くて先に寝る日に着ろ。」


光瑠さんはそう言いながら、身体を離した。


「どういうことですか?」

首を傾げると光瑠さんはニヤリと口角をあげ、耳元に近付いた。


「俺がいる日は服を着ている暇はないだろ──」


カァアっと耳まで紅くなるのが分かった。


「っ…んもうっ…!」


照れながら、軽く光瑠さんを叩くと、光瑠さんはフッと笑いながら、再び優しいキスをした。


「んっ…」


光瑠さんは、
最近キスをたくさんしてくる。

キス好きなのかなぁ…


「はぁっ…真希…っ」


「ん…はぁあっ…」


次第に激しくなる絡みに身体が否応なしに反応する。

するとチュパッと音を立てて唇が離れていった。


そして、何故か困った顔をする光瑠さんを少し惚けながら見つめた。

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