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近くて遠い

第48章 ◇クリスマス特別編◇

「ここは外だぞ…っ」

「……分かってますよ…?」

確かに
光瑠さんが抱き締めてくれるから、外だと忘れてしまうほど温かいけど…。


「だったらそういう顔をするな…っ」

「…?」

「止まらなくなる…っ…」

「んっ…あ…」


首筋を吸い付かれて声が洩れた。


止まらなくなるって言うけど…私を連れ出して、甘くキスをしてきたのは光瑠さんなのだから…


「光瑠さんが悪いですっ…」

「いやお前が悪い…っ」

「…あっ…」

「──というかもうどっちでもいい…っ」


なにそれっ…!


「何を言っても手遅れだっ…
お前は黙って俺に愛されてろっ!」


トクンと胸が鳴った。
けど…ちょっと不服だった。


「そんなの嫌ですっ…」

「…あ?」

息が上がりながら言った私の言葉に光瑠さんがムスっとしながら見つめてきた。

「だってっ…私も愛してるからっ…」

「っ…」

「黙って愛されてるだけなんて嫌ですっ…!」


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