テキストサイズ

近くて遠い

第48章 ◇クリスマス特別編◇

「残念だがそれは一生やらん。」


後ろから聞こえた低い声に振り返った。


すると怒った様子で着替えを済ませた光瑠さんが私に近付いてきた。


「俺からだと言うなと言っただろっ…」


「いっ、言ってません!」


私は目をそらしてそういった。


すると、突然、要さんが光瑠さんの肩を掴んだ。


「社長…
あなたには本当、腹が立ちますが…」


「なっ…!」


「──今日はこれで、多めに見ます。」


そう言いながら、要さんはシャンパンを掲げる。


「っ…お前、随分と偉そうだなっ!…」



「ふっ…それだけはあなたに言われたくない…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ