テキストサイズ

主人公

第3章 信頼

「俺がいると迷惑か?」

「そうじゃないけど、いつまでもこのままってわけにもいかないだろ。」


「仲直りしたいけど、どう話しかければいいのか分からないんだ。」

そうだろうな・・・

俺だって、もしヒロとリョータと喧嘩したらどう接していいか分からない。

「話しかける努力はしてるのか?」

とヒロが言った。
が、中山は俯いてしまった。

「してないんだな。
試みないと変わることも変わらない。気まずくても仲直りしたいなら頑張ってみろよ。」

ヒロは中山を真っすぐと見てそう言った。

「わかった。
俺、頑張ってみるよ。」

顔を上げた中山はヒロの言葉が響いたのかすぐに喧嘩した相手の所に向かっていった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ