
怪談話
第4章 赤いはんてん
ある小学校での合宿の話…
六年生のみんなが集まって、楽しい合宿が行われるはずだった…。
山登りや野外炊飯、きもだめしなど、様々な行事を楽しんだ。その後、A子はトイレに入った。和式が3つ、洋式が1つだった。A子は洋式に入った。その時、どこからか声がした。
「赤いはんてん…着ますか?」それは担任の女の先生の声だった。
「はんてん?先生、こんな真っ昼間に着るわけないよ」
A子は笑って返した。すると、また声がする。
「着ますか…?」
「え、着ないってば!」
少し強く言った。だが、返事はなかった。
「先生…?」
A子はドアを開けたが、先生の姿はなかった。
