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読んでる貴女がいろんなシチュで主人公になって読める短編集。

第3章 恋をしたあの夏

翌朝。


目が腫れている。

泣きすぎた。

今日から、また、今まで通りでいよう。

恵太への思いは、ちゃんと伝えたから。

もう、いいんだ。

思い出すと、また涙が出そうになる。

「あれ、可笑しいな…」

すぐ顔を洗って、私は学校に行く。


「おはよ、○○。」

「お、おはよ、恵太。」

少し声が裏返った。

恵太は、それを笑ってくれた。

よかった、いつも通りだ…。

私は、今まで通りに、これからもすごそう。

恵太のことは、いつでも自分の中だけで、好きでいよう。

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