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遺伝子の欲望

第9章 二重螺旋

暢くんの長い腕が、私を抱き締めていた。


「暢くん…。」


震えてるわね。


具合悪いのかしら?


「大丈夫?どっか…」


「好きです…。」


「悪い…スキ…?」


新種の病かしら?


「黎子さん…好きです。ずっと前から好きでした…。」


スキ…でした。
ずっと前かららしい。
病じゃない…。


「何ですって!好き!?」


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