テキストサイズ

遺伝子の欲望

第9章 二重螺旋

「黎子さん!取れました!」


見上げると、頭一個分上に暢くんの優しい笑顔があった。


ドキン…。


もしかして…ずっと感じてた、この痛みって…。


「ねえ、暢くん…何でなのかしら。」


「はい?」


「私、暢くんより4つも年上よ。」


暢くんは少し黙ってから


「はい。」


「理屈ぽいし、遺伝子の話ばかりしちゃうわよ。」


「はい!」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ