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遺伝子の欲望

第10章 エピローグ

「は、は、はいっ!分かりました!」


「また…連絡するわね。」


「はい!」


真っ赤になりながら、カウンターに戻る背中を見詰めてると、暢くんはピタッと立ち止まり、また戻って来る。


「どうしたの?」


「あの…今度…両親に会って貰えますか…。」


あら素敵!
遺伝子のルーツを辿れるわ!


「ええ!是非!」


「有り難うございます!」


ペコリと頭を下げる暢くん。


コンパスお辞儀は、健在だわね。


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