
想いのまま
第5章 気まぐれ子猫
視線の先に映る君は
仔猫の素振り
気ままに寄り添い猫撫で声で甘える。
そっと触れれば離れようとする君。
愛おしさと
焦ったさを感じ
行き場のない想いは募っていく
こんなんじゃ傷口が開いていくだけだ
偽善なんて言葉、想いたくはないから
ねぇ、教えてどれが本当の君なの?
もっと知りたくて…
抱きしめ合って
視線絡ませれば君は微笑み返す
君の熱い吐息に俺の心はくすぐられる。
子猫の君は甘えた声で鳴いたまま
濡れたままの髪を振りほどいて。
好奇心と
誘惑に駆られ
覚悟は決めた、この想い飲み干して
未だに勝手な独りよがりの俺を許してくれ
鳴り響く鼓動を受け止めて欲しいから
ねぇ、教えてどれが本当の君なの?
もっと知りたくて…
